五常でSDGsを考える

環境に正しく + 人は心身共に健康 + 経済は成長
SDGsポスター
人(健康)・環境・経済

2019年スウェーデンにSDGsの最先端の取組を見て、衝撃を受けました。「環境にいいこと」=「少し人が我慢」=「経済的はコストアップやむなし」という、固定概念を180度ひっくり返されたのです。環境、人、経済、3つの要素はサステナビリティに、どれもかけてはいけないということに気付かされました。五常のサステナビリティとは何か。常に考えて仕組みにします。

  • SDGsスウェーデン事例1
  • スウェーデン事例2
  • スウェーデン事例3
  • スウェーデン事例4
  • スウェーデン事例5

生活の中にSDGsが浸透

3つのつながりの考え方が、市民の暮らしの中に浸透しています。マンションのゴミ捨場は、30以上の分別上になり、それが環境と、経済につながるかを、いろんなかたちで説いてくれています。
町中には、もっとたくさんのゴミを分別リサイクルでき仕組みがあり、99%の資源がリサイクルされています。

生活の中にSDGsが浸透

重い荷物は、
人だけでなく経済にもダメージがある?

重い荷物を持ち上げたり、運ぶ仕事は機械を使う決まりがあります。機械がなければ、腰を壊し兼ねません。体を壊せば健康保険料がかかり、それは健康保険で国民が負担するのです。万が一動けなくなれば、更に、経済にとってもマイナスです。だから予防原則という考え方が浸透しています。ホテルのドアノブにかけられたタオル選択の看板は、人の腰痛と地球と経済を救います(笑)

重い荷物は、人だけでなく経済にもダメージがある?

五常は社員を幸せにしません

自然のイメージの写真

狩猟や、自然の恵みを糧に生活できた時代。食べるためには、のほほんとしている人はいなかったでしょう。自然の豊富な生命を活用して、生き抜いてきたはず。生きるため、種族を守るため、家族の幸せのため、人は常に行動を起こし、自分の役割をつくり働いてきました。
五常で働くことも同じ、決して潤沢な資金がある「環境」ではありませんが、そこには組織「人」とこれまでみんなで作り上げてきた、様々な仕組みがあります。これらを活用すれば、利益を生み出し「経済」発展につなげることができるはずです。

一人ひとりが望む幸せは、同じではありません。大切なことは、社員がその皆の幸せを理解し、その実現を自分事として皆で取り組むこと。皆が自分の幸せ実現のために頑張ってくれる。これなら困難を乗り越えられます。
これこそが、サステナブルな事業の仕組み。人が活きる組織、人が活きる経営に繋がると信じています。

五常ロゴ・イラスト

サステナブルの鍵は社員の成長
社員が成長し続ける仕組みは持たざる経営

  • SDGs 8 マーク
  • SDGs 17 マーク

長年、日本は終身雇用(会社が一生雇用を保証する)の考えが定着してきました。100年企業が世界一の会社数を誇るのは事実です。しかし、今の時代大企業も簡単に倒産し、早期退職を募るのが当たり前。終身雇用の考えは過渡期をむかえています。

工事イメージ写真

五常のサステナビリティは、これまでの五常の歴史の中に答えがあると考えます。その鍵は「社員の成長」です。もともと、専門工事業の職人だった私達は、お客様と向き合う営業という役割を担い、様々な分野の工事を扱う総合建築業に働き方が変わりました。
また、工事で使用していた、物流機器カゴ台車を、レンタル事業を始め、販売を行い現在では台車メーカーとして、新しい社員もたくさん増えました。工事以外の顧客マーケットが広がると、業界特有の悩みを知ることができるようになり、環境改善の電動製品の開発まで手掛けています。

業態が変わり続け、事業内容が増えることで、社長を始め、社員は新たな仕事に挑戦し続け、それが成長に繋がります。新しいポジションが生まれます。新しい製品の販売に伴い特殊な工事が発生し、新規事業と、既存事業の連携が必要となり、それは新たな価値(利益)を生み続けるのです。
人の役に立つ幅(マーケット)が広がると、たくさんのパートナーとの協業が必要になり、お互いがリスペクトできる関係が構築されます。誰かのために頑張れる、それもまた、私達の働きがいに繋がります。
五常は、本業を「持たないこと」、必要な要素はパートナーの力を借り、そのパートナーが儲かれば、五常も儲かる「考え方を持つ」。これが、社員と事業が常に成長する、五常のサステナブルな仕組みなのです。

パートナーイメージ写真
五常の事業(2010年以前)
五常の事業(現在)

SDGsで新しい価値を創る

サステナブル倉庫・体育館イラスト1
サステナブル倉庫・体育館イラスト2

SDGsに取り組みますと掲げるのではなく、今ある事業やサービスが、社会(人)と、環境と、経済にどう影響するのかを考える。

サステナブル倉庫・体育館の考えは、最初の五常の実践かもしれません。普段は授業中の熱中症や、換気対策。災害時は、市民の方の安心と、避難所の快適化。

2021年、勝浦市の全小中学校の体育館に、シーリングファンの導入が実現しました。

スウェーデンでは、日常生活の中で環境について考える仕組みが溢れています。だから五常は、子どもたちが環境について学ぶ機会を提供したいと考えています。クリーンエネルギーを体感する林間学校は、体育館で実現できるかもしれません。

新しいことだけでなく、できること、これまでやってきたこと、その組み合わせが、SDGsという視点で見ると、新たな価値が創れるのだと考えます。

小学校イメージ写真